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鬱滞性皮膚炎、続きの続き

こちらの続き。

11月19日。
3週間ぶりの診察でいきなり「お仕事、1ヶ月休むのは無理ですよね。」
これまで、なるべくなら手術しないで温存療法で、ということで、頑張ってきました。治療法の名前としては軟膏併用圧迫療法と言うらしく、軟膏は飽くまで補助、とにかく傷口を圧迫することで欠損した上皮が再び出てくるのを期待するという治療法です。
でも、改善の兆しがほとんどないし、そろそろ限界かな、入院手術やむ無しかな。もし入院するなら1ヶ月とは以前から言われていたし、この12月ならなんとか休めそう、でもこの機会を逃したら1年以上は休めないという計算があったので、「12月ならいいです」と即答してしまいました。
その場でベッドの確認、たまたま12月中旬からなら空いている、ばたばたと入院が決まりました。
入院したら傷口をきれいにし、それから2週間きれいにした傷口が落ち着くのを待って、皮膚移植、それから2週間待って退院だから1ヶ月とのこと。傷口をきれいにするのに、非常な痛みを伴うので全身麻酔をする関係上、そこからの入院が必要なことが説明されました。
それから数回検査などで通ううち、実際の入院は12月9日からに決まりました。
さて、12月9日、入院。まさか入院した日に全身麻酔はないよなと思ったら、予想通りその日は何もなく過ぎゆきました。
翌日、「リハビリしましょう」と呼ばれました。行ってみればウォーキングマシンや自転車こぎの機械が並んでいます。40分間、ストレッチしたり、自転車こいだり。すっかり汗をかきました。
入院3日目、「明後日、手術をしましょう。傷口をきれいにするのと皮膚移植を同時に行います」。それだと植皮手術が1週間以上早くなるから、ひょっとしたら退院が早くなるかなと、思いました。
手術前日に麻酔医の先生から、全身麻酔についての説明。
で、手術当日。2時半からの手術で昼食は抜くけれど、朝食、夕食OK。水も手術2時間前から術後1時間以外はOK。
2時半に手術室に誘われ、ベッドに横になる内、点滴で麻酔薬が入って、手がしびれたかな、と思う間に意識消失。気付いたときには手術が終わっていました。1時間半ほど経っていました。
患部のある踵は添え木で固定。皮膚を提供した左腿は、特大のバンドエイドのようなもので保護されています。
術後は2時間酸素マスク、酸素マスクが取れたらすぐ通常通りの夕食。
痛みはほとんど感じず、術前より楽。それでもときどき痛みを感じますが、姿勢を変えると痛みがなくなります。
とりあえず移動は車椅子です。手術した足は体重をかけず、むくみを防ぐためなるべくベッドに上げておくようにとのことでした。
週が明けて、入院9日目。手術からまる4日。
術後初めての回診があり、順調とのこと。添え木も外れて、リハビリをすれば自分の足で歩いていいとのこと。すぐにリハビリがあって、そのときから自分の足で歩くようになりました。
翌日の回診では、「来週には退院できるのでは」とのことでした。
週が明けて、入院16日目。いよいよ退院許可が出て、3日後に退院が決まりました。
翌日の回診で、採皮部にくっついていた脱脂綿がすべて取れました。そのときは何も塗らずにガーゼをしましたが、翌日のシャワーからは、もうガーゼ無し、となりました。
そして入院19日目、手術からちょうど2週間で無事に退院しました。

鬱滞性皮膚炎、続き

こちらの続き。

ペインクリニックは、神経ブロック注射を5回から10回して判断する、と言われていましたが、3回目で、やっぱりほとんど効いていない、効いているのは注射してから2時間だけ、と思い、思い切って違うペインクリニックを探すことにしました。
ネットでいろいろ探すうち、日本のペインクリニックの草分けはNTT東日本関東病院らしい、でもそこに通うのはちょっと面倒(診察時間等)、それならNTT東日本関東病院の医師または医師だった人を探そうと思い、2軒の開業医を見つけました。その内の1軒に行ってみることにしました。
すると、「神経ブロック注射は効かないでしょう」と言われ、トラマール25mg1日3錠と、リドカイン(キシロカイン)10%軟膏を処方されました。キシロカインゼリーは2%ですから、5倍の濃さです。
これは確かに効きました。リドカイン10%軟膏を塗れば、痛みはほとんどゼロになります。また、2%ゼリーは1時間から2時間ほどしか聞きませんが、10%軟膏は3〜4時間は持ちます。ただ、ゼリーに比べると塗り広げにくく、皮膚の上で他の軟膏と区別が付かなくなってしまうのが難点です。

傷については、浅くなったのかなあ、でも少し広がったなあ、という感じです。
10月8日から、フィブラストスプレーが処方されました。傷を治す薬の中になかなか身体に合う薬がない中で、これはしみたりせず使うことができます。高いのが難点。しかも、すぐに無くなります。
それから、傷の深い部分に、あんこを入れて、圧が強くなるように指示がありました。看護師さんは脱脂綿でしてくれたのですが、自分でするときには食器洗い用のスポンジ(表面に何も付いてない)でよいとのこと。百均で白い網の付いたスポンジを買いました。網をはずしさえすれば厚みがちょうど良いように見え、大きさも少し切れば良いように思ったのです。でも、これはダメでした。サージカルテープが付きにくいし、皮膚の湾曲にもなじみません。やっぱり脱脂綿。計算するとこっちの方が安上がりかも。

鬱滞性皮膚炎、ふたたび。

2年前に起こした、鬱滞性皮膚潰瘍。
2度と同じ病気は嫌だと思っていましたが、またやってしまいました。
ただしこんどは左足です。
昨年末に小さな切り傷のようなものができていました。
それを絆創膏を貼るくらいで放っておいたのです。
ところが、3月中旬からだんだん痛くなってきて、切り傷も二つに増え、4月始めに下北沢病院を受診。
思い返せば、この最初の受診と翌月の3回目の受診の間に、かなり傷が広がったように思います。
3回目の受診で、手術することに。手術は、血管内焼灼術という手術で、血液が逆流している静脈に、カテーテルを入れて、内側から高温で焼いて使えなくするというもの。
検査と診断のために2回通院した後、6月末に手術しました。
手術と言っても、日帰り。ただ、休息のために、0泊1日で入院しました。
翌日、経過観察のため、通院。
手術をすれば治るだろうという甘い期待は見事にはずれ、実は、このときから現在(10月11日)まで、症状がほとんど変わっていません。前回は、下北沢病院に通ってから治るまで早かったのに。
手術まで出ていたのは、イソジンゲルという軟膏。感染の治療のためとのこと。
手術から後は、ゲーベンクリーム。これは、前回もさんざんお世話になりました。
ここから先、3週間おきに通院していますが、上に書いたように、変化がありません。
ただ、毎日毎日、痛いのは本当に困るので、少しずつ対策をしました。
まずはロキソニン。これは、今回は3回目の通院から出してもらいました。
ただ、このとき、まだまだロキソニンがいるかどうか、迷っていたくらいだったようにも思います。
それほどは痛みを感じていなかったのでしょうか。
8月に、別の持病でかかりつけの内科に行ったとき、痛いと訴えたら、じゃあ、痛みの減る塗り薬を出してあげると言われ、それなら下北沢病院で出してもらうからと断りましたが、そのことを下北沢病院で伝えたら、キシロカインゼリーという表面麻酔薬を出してもらえました。
これは、塗れば、2時間くらいは痛みがなくなります。ただ、その時間が終わった後は、元に戻ります。
最初のうちは、ガーゼの交換の時に使っていましたが、最近はガーゼの交換の時以外にも、ガーゼを半分剥がして塗り足しています。痛いときにそれをしていけば、痛みからとりあえず逃れ続けることができます。
ただ、それをやっていたら、キシロカインゼリーが足りなくなりそうになってしまったので、慌てて一般薬を探しました。キシロA軟膏というのを見つけ、同じ濃度で主成分が入っているのを確認して、薬局で見つけて購入しました。が、これは麻酔薬としては効果がありませんでした。他にも成分が入っているからでしょうか。確かに、効能に「麻酔」とか「鎮痛」とは書いてないのですね。
もう一つ、周囲から勧められてもなかなかやらないでいたのが、神経ブロック注射。
でも、日本ペインクリニック学会のページで、通いやすそうな医院を見つけ、重い腰を上げて行ってみました。
さて、効果は。痛みが無くなりはしません。といえ、無効果とも言いません。平均的に痛みが減ったと言うよりも、痛い部位が減った感じです。残った部位は今まで通り痛いです。なので、キシロカインゼリーは手放せませんが、消費は減りました。
で、診療明細を見てびっくりしたのは、なんだ、神経ブロック注射って、キシロカインを入れるんですね。
ガーゼの話。いや、ガーゼでなくて、脱脂綿もありますね。一般にドレッシング剤というみたいです。
最初は、バンドエイドタイプの絆創膏。ニチバンケアリーヴ素肌タイプを使っていました。傷が大きくなるにつれて、ジャンボサイズまで使いました。大きくと言いましたが、大きさはそれほどでもないのです。ただ長細いので、おおきなパッドでないと納まらないのです。
これに傷が納まらなくなってからは、阿蘇製薬デルガードワンタッチパッドLサイズ。バンドエイドタイプはここまで。
その次は同じ阿蘇製薬デルガードの傷あてパッドLサイズ。7.5×10cm。ここからは、サージカルテープが別に必要になります。これと同じ大きさのスギ薬局のオリジナル製品も使いましたが、どちらかというとデルガードの方が痛みが少ないように思います。
それがだんだんギリギリになってきたので、メロリンの10×10cm。厚手で良さそうですが、肌に付く側が硬くて、痛みを感じやすいように思います。
それから、スズランケアエイド大きな傷口保護パッド10×15cm。これ、メロリンより安くていいんですが、個装になっていないので、衛生的に疑問。装着感は、メロリンより良いです。
サージカルテープは、不織布タイプがいいですね。他は、ロールから剥がすのにまず苦労してしまいます。
とりあえず、現在治療中。一体いつか直るのだろうか、と言う不安を抱えながら、とりあえず痛みがコントロールできれば良いくらいに考えるようにしています。
変化があったら、また書きます。

鬱血性皮膚炎・難治性潰瘍

鬱血性皮膚炎とも難治性皮膚潰瘍とも呼ばれる病気にかかりました。

右足の、外側のくるぶしの下にできた皮膚の病気(傷)です。原因はわかりませんが、11月はじめ頃に右足のくるぶし下にできた、直径1センチにも満たない小さなひっかき傷のような傷が重症化しました。
12月末に、治らないなあと思って、かかりつけの皮膚科に向かったのですが、その日から年末年始の休診。そこで他の皮膚科に行けば良かったとあとで思いましたが、実際行ったら良かったかどうかわかりません。
年が明けて元日の夜に、右足全体が腫れたので、多摩総合医療センターのERに飛び込みました(1院目)。整形外科の医師による蜂窩織炎の診断で、抗生物質の点滴をしてもらい、飲み薬の抗生剤と鎮痛剤をもらいました。
飲み薬の切れる5日に、多摩医療の整形外科を受診、ここで実は、腫れの治療はしてもらったけど傷についての治療は特になかったことがわかり、多摩医療の皮膚科の受診を希望したけれど、かかりつけ医に行くように指示され、年末に閉まっていた医院に紹介状を書いてもらいました。
早速その日に受診(2院目)、それから1週間、治りもしない代わり悪化もしなかったのですが、2回目の受診で塗り薬が変わってから、だんだん痛みが出てきて、なぜか座っていることが苦痛になってきたので、どこか紹介状がなくてもかかれる大病院はないかと思って、関東中央病院(公立学校共済組合立だから、公立の教員は紹介状がいらない)を受診しました(3院目)。
ここで違う塗り薬をもらって、しばらく塗っていましたが、痛みは増すばかり。座っていることも、寝ていることも苦痛で、とにかくたって歩いていたい。夜も2時間おきくらいに起きてしばらく歩き回っては寝る、ということが続いていました。
たまたま持病でかかりつけ内科医を受診したら、土曜日の夜でしたがすぐに近所の救急にかかれと、紹介状を書いてもらいました。私が、待合室で座っていることができず、立ち歩いていたので、余計心配されたのだと思います。
小金井の小金井太陽病院という病院です(4院目)。その当直医が、杏林の心臓血管外科の医師で、とりあえず手当てしてもらいました。翌日(日曜日)も来るようにと言われ、手当てしてもらい、血行の悪いのが原因だからと、血行を良くするために弾性包帯を巻いてもらい、週明け、杏林大学病院の心臓血管外科を受診することになりました(5院目)。このころには、500円玉くらいに傷が大きくなっていました。
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杏林大学病院の心臓血管外科では、静脈瘤があるのではないかとエコーで診断しましたが、みつからず、皮膚科も受診することに。弾性包帯はめんどうだろうと、弾性ストッキングをはくことになりました。
杏林に通ってから最初のうちは肉が盛り上がってきて、治ってきたなと思っていましたが、だんだん変化が無くなってきました。次に起こるはずの、上皮化(皮膚の一番表面の部分が、傷の周りから生えてくる)ということが起こらないのです。また、弾性ストッキングがだんだんつらくなってきました。傷が余計に痛むのです。
そして、このころから突然出血する、という困った症状が起きて、多くに方にご迷惑をおかけしました。
杏林6回目くらいの受診で、上皮化のために違う薬を塗ったのですが、これが我慢できないくらい痛い。すぐに洗い流してもらい、また違う薬(偶然か、関東中央病院でもらったのと同じ薬)に変えたのですが、これも痛い。元の薬に戻してもらいましたが「薬が使えないなら入院するしかないね」と言われてしまいました。
その帰り道に、数日前からコンタクトを取っていた、足の静脈瘤専門の、お茶の水血管外科クリニックに電話。翌日の予約を取りました。(6院目)
その病院で、足の静脈瘤はないことを再確認。静脈瘤がないなら、こちらがいいよと紹介されていた、足の専門病院、下北沢病院の翌々日の予約を取りました。(7院目)
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下北沢病院では、足の血圧も測り、異常がないことがわかりましたが、上皮化のためにも足を締めることがたいせつ、でも弾性ストッキングははきにくいからと、弾性包帯を巻くことになりました。
2回目の受診では、やはり入院しかないかと言われたので、がんばって入浴時以外、常に弾性包帯を巻くようにしたところ、3回目の受診ではやっと「治りかけている。傷の管理がきちんとできているから、このまま外来で」を言ってもらえました。
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それから、目に見えて上皮化が起こり、1日に1mmくらいずつ直径が小さくなっていきました。
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小さくなり始めてから約1ヶ月後、傷は点ほどの大きさになりました。
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